ペルー

1. 市場動向

1.1. インターネット・ブロードバンド市場

2000年にはほぼゼロであった固定ブロードバンドの加入数は2022年時点で316万件まで増加している。固定ブロードバンドの加入率は9%である。加入数、加入率ともに増加傾向にある。また、2026年のブロードバンド契約数は380万に達し、加入率は11%に達すると予想されている。一方、ペルーのインターネット普及率は、2021年の68.2%であるが、2026年には84.2%まで増加すると予想されている。ブロードバンド・アクセスは、リマに集中しており、それ以外の地域では地形的・経済的な要因によりブロードバンドの普及率は低い。しかし、近年のモバイル・ブロードバンドの普及拡大や国家光ファイバ整備プロジェクトの推進により、ブロードバンドの地域格差は改善に向けて前進している。2017年以降、ケーブルモデム加入者数の伸び率が著しい一方で、DSLの加入者数が減少傾向にある。光ファイバ・サービスは、政府主導の国家光ファイバ・バックボーン構築計画(National Fiber Optic Backbone:RDNFO)が2016年7月に完了したが、高額な接続料がネックとなり、利用率が低迷し、加入者シェアは1%に満たない。主要プロバイダはテレフォニカ・デル・ペルー(Telefonica del Peru:TdP)とクラロ・ペルーで、この2社で約9割の加入者シェアを占めている 。このほかにエンテル・ペルーやクラロ・ペルー傘下のOLOがLTE/WiMAXモバイル・ブロードバンド・サービスを提供している。2022年1月時点において、運輸通信省(MTC)は、テレフォニカ(Movistar)に対し、非スタンドアロン方式(NSA方式)でのモバイルサービスを開始する権限を与えている。また、エンテルペルーは、Claroと同様に、国内の対象地域で5Gによる初のxed無線アクセスインターネットサービスを開始している。

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