1. 市場動向
1.1. インターネット・ブロードバンド市場
2022年時点の固定ブロードバンドの加入数は1,656万件、加入率は43%となっている。固定ブロードバンドの加入件数、加入率ともに増加傾向にある。新型コロナウイルスの大流行によって、オンラインショッピングやZoom、Skype、WhatsAppといったインターネット上のコミュニケーション・プラットフォームの利用が急増し、インターネットの利用率は大幅に上昇した。世帯利用におけるインターネット接続方式はケーブルモデム接続が主流である。2019年現在の事業者別市場シェアは、ベル・カナダがトップとなっており、以下、ロジャース・コミュニケーションズ、ショウ・コミュニケーションズ、テラス、ビデオトロンと続く。なお、2021年3月にロジャーズ・コミュニケーションズによる国内第4位のワイヤレス通信会社であるショウ・コミュニケーションズの買収計画が発表された。カナダ政府は、米国政府から中国の通信大手であるHuaweiを5Gネットワークから排除するよう強い圧力を受けている。その後、国内の通信会社はHuaweiの5G機器を購入することを躊躇しているが、ベル・カナダやテラスは既にファーウェイの機器を使用している。今後、5Gネットワークの重要な機器の調達が中国から中国以外の国(エリクソン(スウェーデン)やノキア(フィンランド)等)に置き替わっていくかが注目されている。
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