1. 市場動向
1.1. インターネット・ブロードバンド市場
2000年代前半までほぼゼロであった固定ブロードバンドの加入数は、2022年時点では186万まで増加している。固定ブロードバンドの加入率は35%に留まるものの、緩やかに増加傾向にある。ニュージーランド政府は、「超高速ブロードバンド・イニシアチブ(Ultra-Fast Broadband Initiative、UFB計画)」、地方ブロードバンドイニシアチブ(RBI)第2フェーズ、モバイルブラックスポットファンド(MBSF)などの取り組みを通じて、地方と都市間の接続性ギャップを埋めるためにデジタルインフラに投資を続けている。市場シェアについては、スパークが約40%、ボーダフォン・ニュージーランドが25%強で推移している。なお、UFB計画により、構築されたFTTHネットワーク(UFB網)の卸売サービスが使用可能であるため、オーストラリア資本のVocus New Zealandや電力系のTrustpowerといったISPも一定のシェアを有している。
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