ベトナム

1. 市場動向

1.1. インターネット・ブロードバンド市場

2000年代中ごろまでほぼゼロであった固定ブロードバンドの加入数は、2022年時点では2,125万件まで増加している。固定ブロードバンドの加入率は21.7%に達し、増加傾向で推移している。主要な事業者は、VNPTグループ、Viettel Telecom、FPT Telecomである。 ブロードバンド化が戦略的に進められており、後発のFPT Telecomが2014年から主要都市で固定インターネット回線を光ファイバに置き換えるプロジェクトを展開するなどし、2018年末時点で63の第一級行政区のすべてでサービス提供が行われている。ベトナムにおいて、固定ブロードバンドの普及率が高い要因は、ベトナムの固定ブロードバンド料金が安価であることに起因している。エントリーレベルの無制限ファイバーブロードバンドパッケージの料金は、2018年時点で約11.2米ドルとなっている。一方で、アクセス回線がベトナムの都市部に集中し、地方部の普及が進んでいないという課題がある。ベトナム政府は、地方の村や学校、病院、行政機関など、大都市圏以外の地域への固定ブロードバンド・インフラの拡大に注力している。

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