フィリピン

1. 市場動向

1.1. インターネット・ブロードバンド市場

2000年代前半はほぼゼロであった固定ブロードバンドの加入数は増加傾向にある。特に2019年以降増加しており、2022年時点では874万となった。固定ブロードバンドの加入率は7.6%となっており、近年は増加傾向にある。しかしながら、インターネット接続は固定通信網の設備不足を反映して、依然として低水準である。2020年6月時点の固定ブロードバンドの最大事業者はグローブ(Globe Telecom)であるが、概ね同社とPhilippine Long Distance Telephone(PLDT)が市場を二分している。その他の事業者としては光ファイバー網運営事業者のConverge ICT Solutions等が存在する。接続方法のシェアは、WiMAXを始めとした固定無線アクセスが概ね全体の半数を占めている。また、有線接続では2020年度にFTTxがDSLのシェアを上回り、全体の約3割を占めるに至った。ブロードバンド市場は、スマートフォンの増加やネットワーク接続性の向上により成長し、通信企業各社は巨額を投じて設備投資をしている。例えば、Globe Telecom社の2015年から19年にかけての設備投資額は510億フィリピンペソに達した。

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