パキスタン

1. 市場動向

1.1. インターネット・ブロードバンド市場

2000年代中ごろまでほぼゼロであった固定ブロードバンドの加入数は2022年時点では313万まで増加している。固定ブロードバンドの加入率は1.3%に留まり、横ばいで推移している。パキスタンの通信セクターは、アジア太平洋地域の中で最も発展が遅れている国の一つとなっている。携帯電話事業者とパキスタン電気通信庁(PTA)との間の免許更新をめぐる紛争があることや、不透明な税金問題があり、パキスタンの通信セクターに対する海外の事業者や投資家の関心は低い。2022年1月、パキスタン政府はモバイルサービスと輸入携帯電話に対する税率をそれぞれ15%と17%に引き上げている。2022年1月、パキスタンのモバイルダウンロード平均速度は16.5Mbpsであり、世界平均の29Mbpsと比べて低速であり、Global Speed test Indexによると、パキスタンは140カ国中102位であった。また、インターネットの平均接続速度は91Mbpsで、世界平均の59.8Mbpsに比べて低く、179カ国中151位であった。パキスタン電気通信庁(PTA)統計によれば、接続方式別の加入者数はDSLが約160万(市場シェア約80%)、FTTHが約11万(同約6%)、HFCが約2万5,000(同約1%)、CDMA2000 EVDOによる固定無線接続が約25万(同約12%)、WiMAXが約2万6,000(同約1%)となっている。市場シェアについては、旧国営事業者PTCLが約90%弱を有している。

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