南アフリカ

1. 市場動向

1.1. インターネット・ブロードバンド市場

2000年代前半までほぼゼロであった固定ブロードバンドの加入数は、2022年時点では194万まで増加している。固定ブロードバンドの加入率は3.3%である。2014年をピークに減少傾向であったが、2019年から再び増加傾向になっている。モバイル・ブロードバンド利用は年ごとに増加しており、2018年の加入率は76%に達した。一方、固定ブロードバンドはほぼ全国で利用が可能になったものの、世帯加入率は2.4%にとどまっている 。固定ブロードバンドの主要事業者はテルコム、Mweb、Vox等で、接続技術別では、DSLが約320万、FTTxが約50万、WiMAXが約28万となっている。南アフリカでは新型コロナウイルス感染症の拡大によりリモートワークや学習が増加し、通信に対する需要は急増した。ICASA(Independent Communications Authority of South Africa)は2022年3月に周波数オークションを14年ぶりに実施している。現在、ほとんどの通信事業者は4Gネットワークサービスに必要な周波数帯を保有している。南アフリカの情報通信技術セクターへの投資は、2022年〜26年の間は拡大し続けると見込まれている。通信事業者は近年、主にバックホール容量、光ファイバー、LTEに注力している。

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