1. 市場動向
1.1. インターネット・ブロードバンド市場
2000年代中ごろまでほぼゼロであった固定ブロードバンドの加入数は、2020年時点では956万まで増加している。固定ブロードバンドの加入率は11%である。加入件数、加入率ともに増加傾向にある。近年、ブロードバンドの普及が進んでいるが、2025年には13.9%と予想されており、今後も緩やかな上昇に留まると予想される。
1993年、イランでは中東で2番目となるインターネット接続が開始された。1997年のインターネット市場の自由化以来、国内のISP数は大幅に増加し、現在では数百に上る。うち大手の数社が2004年から全国規模でADSLサービスを実施している。
国内の多数のISPはダイヤル・アップによるサービス提供にとどまるが、近年はブロードバンド・サービスの提供も開始されている。2014年9月にはISPの提供サービスに対する通信速度制限を下り10Mbpsまで引き上げるとの政府発表がなされた。
FTTxは、2012年6月に通信規制庁(CRA)により免許が与えられたイラン・ネットが2013年8月に首都テヘランと第2の都市マシュハドでサービスを開始した。2016年末現在、サービス提供エリアは首都を含む8都市にまで拡大している。
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